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2018年3月19日

2018年3月19日付 第2971号

1面

仮想通貨、新規取引すべて中止 金融庁
 FXなど意識か 全13通貨に拡大 後手に回る行政処分
 
 自民党は13日に開いた金融調査会=写真=で、金融庁から「仮想通貨交換業者への行政処分」について聴取した。金融庁からは旗振り役の佐々木清隆・総務企画局総括審議官が出席、説明した。1月26日に不正アクセスを受けたコインチェック社(見なし業者)は、保管していた仮想通貨(NEM)580億円相当が流出、被害者は26万人に広がった。金融庁は同庁始まって以来の広範な行政対応に忙殺されている。

2面(総合)

【KEYパーソンに聞く】 アイザワ証券 専務取締役・角道 裕司 氏
株屋から脱却、地域のパートナーに 「域」を超えた解決策を
 
 「株屋からの脱却」を標榜するアイザワ証券の角道裕司・専務取締役はみずほ銀行の出身。銀行、信託、証券の連携で顧客基盤強化を狙う「銀・信・証」戦略の企画、推進の立役者だ。その知見を生かし地域金融機関や教育機関との連携で「域を超えた」クロスボーダーソリューションを展開する。

3面(地域総合)

大正銀 徳島銀 来年秋までに合併 トモニHD
 大阪で事業性開拓強化
 
 【大阪】トモニホールディングス(HD)は12日、傘下の大正銀行と徳島銀行を2019年秋までに合併させると発表した。大阪を地盤にする大正銀、大阪とかかわりの深い徳島を拠点にする徳島銀を一緒にすることで、大阪で事業融資の開拓を強化するのが狙い。重複店舗は少ないが、本部部門やシステムを統合しスリム化することで、資源を集中投下できると判断した。

4面(大手行・証券・保険・ノンバンク)

ハッカソンとは特定のテーマで多様性あるメンバーが共同して、新アイデアやビジネスモデルを創出
社会的課題 ✖ MUFGコイン 三菱東京UFJ銀
 決済利用、信用を追求 解決策を提示
 
 三菱東京UFJ銀行がデジタル通貨・MUFGコインの機能を使った初のハッカソンを主催した。シード特化型出資を手がけるサムライインキュベート(東京・品川)が支援。「社会的課題×MUFGコイン」を掲げ、その解決策を10チームが競い合った。

6面(地域銀・信金・信組)

「商談会」大手バイヤーに特化 朝日信金
 1日で304件目玉商品売り込む  成約NGでも改善アドバイス
 
 豪華なシャンデリア、名曲「カノン」のクラシック音楽が流れる会場で開かれたのはバイヤーとの商談会だった。朝日信用金庫(東京・千代田)は8日、東京・台東の上野精養軒で大手企業のバイヤーに特化した商談会「朝日ビジネスマッチング2018」を実施した。同信金の専用ウェブサイトを通して商談を予約申し込みするものでエントリー数も着実に増えて成果をあげている。

7面(地域特集)

【中国・四国地区信金】 「攻め」の農業を後押し
 
 新興国の人口増加や経済成長で食品市場は拡大する。それを見据え農林水産物・食品の輸出額を2年前の7500億円から一挙に1兆円突破を目指す政府。好調なインバウンドにみられるように付加価値の高いメイド・イン・ジャパンを売り込み、農業を成長産業に生まれ変わらせる作戦だ。ただそれにはまず地域農業をどう立て直すかが急務。農協改革やメガバンクによる農業参入など民間金融機関の入り込む余地が増えている。中国・四国地区の信用金庫の戦いぶりを追った。
 
 広島信金  高齢化の逆風の中、アグリを支援 
        ファンド活用し、リーダー育成
 玉島信金  果樹農家の支援に力を入れる
        産学官金モデルで スパークリングワイン
 愛媛信金  「農号経営アドバイザー」活躍 
        県内他機関とも協調
 観音寺信金 融資は微増の傾向 
        ノウハウ蓄積し適切な対応
 

8面(文化)

歩道の「滑りやすさ」を測定するショウエイの社員
【Runner】 川崎信金
 中小企業の知財活用を後押し
  防滑工事業者の新展開をお膳立て IDEC横浜と協調して支援
 
 2月7日、横浜市都筑区に本社があるショウエイと富士ゼロックス(東京・港)がライセンス契約を結んだ。今後、ショウエイは富士ゼロックスの持つ開放特許を使って、増加しつつある高齢者の転倒事故を防ぐ防滑塗料の開発を目指す。ショウエイは川崎信用金庫(神奈川県川崎市)の取引先で、同社社長の意気込みと技術力に着目して「伴走型支援」を続けてきた。その成果が実を結びつつある。
 
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