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【243】 2018年11月26日付 フィンテック最新事情(101)

オープンバンキング、果たして各国のレベルは・・・
APAC各国の水準 オープンバンキング
 
 前号で米・英の両国で起きている「銀行とフィンテックの戦い」に絞りそれぞれ事例を紹介した。今号では、銀行・フィンテック共に今後の展開に重要なインフラとなるオープンバンキングの各国の進展状況を指標化したIDC社の分析「オープンバンキング準備指標2018年10月」がFinastra社から発表されたので、その概要を紹介する。
 約2年半前、「このままのオープンAPIの取り組みだと、国を挙げて取り組んでいる英国の銀行に米銀は負けてしまう」とアメリカンバンカー紙が警鐘を鳴らしたと「英・米の国家間競争オープンAPI」(本稿124号)で紹介した。
 APIレポートは、アジアパシフィック(APAC)の各国は欧州と違い、「国の後押しで進んでいる」としてAPAC14カ国146行の現状を分析した。
・・・続きは紙面に掲載

【242】 2018年11月19日付 フィンテック最新事情(100)

米国では「銀行連合」の新サービスが増勢だ
米・英それぞれの戦い 新局面に
 
 「世界に広がるフィンテックの世界」(前号)では、各国にフィンテック産業への新興策があると紹介した。今号では、フィンテック誕生時の衝撃的な言葉、「破壊する」が意味する「銀行とフィンテックの戦い」について、米国と英国の事例を紹介する。
 最初に、米国の若者たちに絶大な人気のある、個人間のお金の受け渡しサービスVenmo。これはアプリの至宝と評され、
〝Venmoする〟が流行語にまでなった。銀行業界はこれに危機を感じ、連合して打ち出したのがZelleサービス。銀行は今まで
Venmoに似たサービスを提供していたが、Venmoに対抗するために統一ブランドZelleを打ち出し昨年7月から本格的な反攻に転じた。
 アメリカンバンカー紙(10月23日付)は「消費者がキャッシュレスに向かっており、このためZelleやVenmoの利用が増えている」と報道。「今年中にZelleはVenmoを追い越す」(Techcrunch  6月15日付)との戦況を伝える報道があった。昨年のVenmoユーザ数が1730万人。これに対しZelleが1580万人と迫ってきている。
・・・続きは紙面に掲載

【241】 2018年11月5日付 フィンテック最新事情(99)

フィンテック史上初の報酬開示になった報告書の表紙
世界に広がるフィンテックと「報酬」
 
 連日、世界中から入るニュースは、フィンテックの世界が変わってきたと描き出す。初期には、最新のテクノロジーを身に着けた若者がスタートアップを立ち上げ、従来の銀行システムでは考えられなかったサービスを開発、銀行を破壊するほどの新鮮な衝撃を与えたものであった。ロンドンやニューヨーク、それにテクノロジーのスタートアップのメッカとなったシリコンバレーからの動きが、このニュースの中心にあった。
 しかし最近は、フィンテックが世界中に広がっている事を実感させてくれる。この世界各地のフィンテック事情が、finovateグローバル・ニュースとして毎週送られてくる。そこにはアジア、アフリカ、中東、中南米、東欧の各国でのフィンテックでの動きが、いかに繰り広げられているかが紹介されている。
 そこで、改めて世界最大のスタートアップ・データベース
(Crunchbase)を見ると、なんと6355社のフィンテックが登録されている事実に驚かされる。
・・・続きは紙面に掲載
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