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7月

【313】 2020年7月27日付 フィンテック最新事情(171)

チャレンジャーバンクながら、高齢者層にも使いやすいサービスを提供している
Covid‐19下のチャレンジャーバンク成功事例 Starling Bank
 
  
3月11日のWHOによる新型コロナウイルスのパンデミック宣言から既に4カ月を過ぎた。銀行業界はここ数年来デジタルトランスフォーメーションが大きな経営課題として議論されてきたが、まだ業界全体としては、蝶の成長に例えると幼虫、蛹、成虫の銀行のデジタル化のレベルがそれぞれである。改めて新型コロナの感染スピードに負けない速さでデジタル化を急ぎ、早く綺麗な蝶へと脱皮し、デジタル化の世界を生き抜く危機意識が銀行経営者に生み出されたのではないだろうか。
 ・・・続きは紙面に掲載

【312】 2020年7月20日付 フィンテック最新事情(170)

ウェブサイトにはWirecardへの厳しい言葉が並んだ
CEOの意図が見え隠れするWirecardスキャンダル
 
  
前号で紹介したWirecardの破産申請(6月25日)後に数々のニュース報道が飛び交う中で、Fintech Globalサイトが3日に報じた“Wirecardのスキャンダルはフィンテック業界にどの様な影響を与えるか”の中に、ショッキングなコメントが結びとして述べられていたので、最初に紹介する。
「Wirecardの絶頂期は2018年の7月から9月。その時ヨーロッパで最大のフィンテック・ユニコーンになり、コメルツ銀行と入れ替えにドイツ株式指数30銘柄入りした。ブラウンCEOは“これは始まりにしか過ぎない、これまでの過去10年よりもっとダイナミックな成長を信じている”と発言したが、その時にはフィンテック業界を震撼させる同社の崩壊が始まっていた」・・・続きは紙面に掲載

【311】 2020年7月13日付 フィンテック最新事情(169)

全世界に衝撃を与えたWirecardの破産申請
英国フィンテックにとって最悪の日 Wirecard破産申請
 
 英国の金融行為規制監督機構(FCA)の監督下にあるWirecardの親会社が6月25日にドイツで破産手続きを申請した事により、Wirecardに業務停止命令を下した。そのため英国内のフィンテック約70社がFCAに取り消しを求める騒ぎになった。
 Wirecardについては、KPMGによる独立監査でも発見できなかった消えた2400億円問題の不正会計、不正市場操作の責任を取って19日にドイツ本社のブラウンCEOが退任した。その後逮捕、釈放された直後に破産手続きの申請と目まぐるしく世界中でニュースが飛び交った。これまで同社はドイツのフィンテックとして大成功を収め、世界中でサービスが使われているとの認識を持っていた筆者にとっては、そもそもなぜ破産なのかと思うと同時に、英国のフィンテックがどうして騒いでいるのか疑問を持ったので、その点に触れてみたい。 ・・・続きは紙面に掲載

【310】 2020年7月6日付 フィンテック最新事情(168)

ニューノーマルに向けて動き出した
COVID-19の第1波で炙り出された金融サービスの格差
 
突然襲ってきた新型コロナウイルスによるパンデミックの現状は、各国の政治的及び医療のレベルによって異なる実態を示しているが、北半球の国々では第1波から第2波に向けた準備と態勢の立て直し、それに国民一人ひとりにとってはニューノーマル(新しい生活スタイル)への心の切り替えが求められていると認識する。
この第1波と第2波の間にいるフィンテック経営者に対して「屋根を修理するなら、日が照っている内に限る」と云う62年のケネディ大統領の言葉を引用して、Payment Journal(6月18日付)が次のような檄を飛ばしている。・・・続きは紙面に掲載
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