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2018年6月4日

2018年6月4日付 第2980号

1面

景気指標 20、21年に一時改善
 金利上昇は20年代前半
  消費税の引き上げ明記 政府、自民報告受け方針
 
 自民党財政再建特命委員会(委員長=岸田文雄政調会長)は5月22日に続き23日に会合を開き、政府の財政再建(プライマリーバランス=PBの達成)を目指す骨太方針への提言内容をまとめた。党内では成長重視のリフレ派と財政再建派が対立し「侃々諤々の議論となった」が、最終的に「消費税率の10%への引き上げ」方針を明示した原案の修文を含め財政再建派の賛成が多数となり、岸田委員長に一任した。

2面(総合)

【KEYパーソンに聞く】 青木信金・清水 博司 理事長
 70年支えた顧客に恩返しを
 
 1日、青木信用金庫(埼玉県川口市)が70周年を迎えた。地元・川口を支える地域金融機関としてひと筋、戦後の経済復興と発展の歴史を、地元のものづくり企業とともに刻んできた。現在、人口減少や後継者不在で地域の製造業はさまざまな課題に直面している。昨年、理事長に就任した清水博司氏はどのようにかじ取りをしていくか。

3面(地域総合)

非金利収益を強化 地域銀
 広島銀 証券軸に拡充
 
 地域銀行が課題とする非金利収入の増強で実績を上げ始めた。証券子会社と連携し、業務効率化で浮いた人員をコンサルティング業務に振り向け、アセットマネジメント分野を拡充している。長引く低金利の影響で、本業の貸出金からの収益は下げ止まっていないところがほとんど。多角化を進め、収益基盤を拡充する。

4・5面(特集)

【しんきんコミュニケーションフェア2018】12、13日開催
未来の金融サービスを俯瞰 トップ・ベンダー各社のショーケース
 
 信用金庫業界の2年に一度のITイベント「しんきんコミュニケーションフェア」が12、13日の2日間にわたり、東京・大田区の東京流通センターで開かれる。今回のテーマは「信用金庫の使命をサポートする3つのS」。システム、サービス、ソリューションを供する日本有数の金融ベンダー各社が出展し、最新製品やサービスのデモンストレーションを実施する。両日とも、前回初めて企画し好評だった出展社などによるミニセッションセミナーも開かれる。人工知能(AI)を活用した営業支援・店舗戦略から、デジタルマーケティング、サイバーセキュリティ対策まで、新たなIT戦略をプレゼンテーションする。特集では注目6社の展示内容を紹介
する。

6面(大手行・証券・保険・ノンバンク)

次期システム「MINORI」に移行 みずほFG
 2019年度上期まで順次
 
 みずほフィナンシャルグループ(FG)傘下のみずほ銀行とみずほ信託銀行は11日から順次、次期勘定系システム通称「MINORI」(みのり)に移行する。ベンダー側が「これまで見たことがないような移行作業」という大規模なものだけに、2019年上期まで9回をかける。「安全、着実な移行が大命題」と段階的に試行。不測の事態発生への備えにも神経をとがらせる。新システムはシンプルな構成で柔軟性に長けるという。

7面(地域金融)

企業内保育施設は東海3県の地銀で初めて設置した
女性活躍 第2段階へ 十六銀
 拠点長2ケタ乗せ リーダー職 目標の8割に
 
 【名古屋】十六銀行の女性活躍に向けた取り組みが「第2段階」へと移った。4月の人事で新たに3人の女性拠点長を任命して2ケタ台に乗せたことも寄与。2020年度末にリーダー役を担う女性の割合を20%とする目標に対し、この3月末時点で15%への進ちょくを示した。専担チームが経営陣に提言した16項目がすべて制度化されてから約1年。女性登用の数値目標一つをとっても、確実な履行を果たしている。

8面(文化)

東京・千葉・静岡・沖縄の逸品を展示販売した「TOKYO三ツ星バザール」
【Runner】 昭和信用金庫
 富士通特許を活用し大学生プレゼン
  入賞アイデア「香り付扇子」を製品化へ
  食品展示会販路拡大を狙いに支援
 
 東京都世田谷区に本店を構える昭和信用金庫は知的財産を活用したビジネスの創出や製品化に積極的に取り組んでいる。富士通が保有する特許を開放し学生の柔軟な発想で新製品のアイデアを考える発表会を開き、取引先企業とのマッチングをめざしている。
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(キンケイ)
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