2016年10月

【155】2016年10月24日付 フィンテック最新事情㊱

「銀行が銀行に売り込む」イベントもある
SWIFT展示会 「創業投資」でのショーケース
 
 国際銀行間の決済のネットワーク、SWIFTは1977年、15カ国の239加盟銀行間でスタートした。このネットワークは2002年にインターネット化し、金融ビジネスの決済インフラとして基盤を固めた。各国の中央銀行を含む銀行や証券会社、それに07年からグローバルビジネスを展開する企業がSWIFTに直接接続できるようになった。銀行間だけでなく、銀行と企業間ともSWIFTで結ばれ、その接続総数は212カ国で1万
1000。金融業界の最大ネットワークに成長している。しかも、国内の決済ネットを
SWIFTに置き換える国も増えている。
 Sibos(サイボス、SWIFT International Banking Operations Seminar)は、SWIFT開始の翌年の1978年から、毎年開催されている国際会議。今年はジュネーブに8000人が参加、9月26日から4日間開かれた。世界各国の金融機関のビジネスとシステム関係者、世界中のITソリューション・ベンダーが一堂に会し、銀行業・決済、新興国市場、革新(イノベーション)、市場インフラ、規制・コンプライアンス、安全性、技術の課題が扱われる。
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【154】2016年10月17日付 フィンテック最新事情㉟

デモだけ資料なしで、6社がベストに選ばれた
世界に広がる〝祭典〟に70社が競う
 
 ニューヨークで9月8日から2日間にわたり開かれたカンファレンス「FinovateFall」には世界中から1600人が参加。ここではFintech関連の70社がプレゼン資料なしで、実際に開発したソフトを使い、デモだけでの売り込みを制限時間7分間で競った。
 9日の最終日には、参加者の投票で決まる〝Best of Show〟に、AutoGravity(自動車の購入とファイナンスのアプリ、カリフォルニア州)、BLACKBASE(Onboarding、オランダ) clinc(音声会話のPFMアプリ、ミシガン州)、MX(データ活用プラットフォーム、ユタ州)、SWYCH(ギフトカードアプリ、テキサス州)Trusona(パスワードに代わるコードスキャン認証、アリゾナ州)の6社が選ばれ、成功裏に終了したと報道された。
 このFinovateは2007年にニューヨークで最初に開かれ、Fintechの金融サービスを主軸に年間を通してイベントを企画。07年からFinovate Fall(ニューヨーク、9月)、
08年からFinovate Spring(サンノゼ、5月)、10年からFinovateWinter(ロンドン、2月)、12年からFinovate Asia(香港、11月)で毎年開催されてきた。
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【153】2016年10月10日付 バンクビジネス最新事情㊤

上院から「すぐに辞職して報酬を返すべきだ」と指弾される
上院銀行委員会は袋だたき ウェルズ・ファーゴ
 
 ウェルズ・ファーゴのジョン・スタンプCEOは、200万の不正口座の開設と、不正を働いた行員5300人の解雇で190億円の罰金を科せられた。9月20日には、上院銀行委員会の公聴会にジョン・スタンプCEOが呼ばれた。その雰囲気を各紙が報道している。 
 次のような表現が、この問題の異常さを現している。
 冒頭に、スタンプCEO は「この件は、昨年に通貨監督局(OCC)に報告したが、消費者保護局(CFPB)には報告していなかった」と発言。銀行経営者として「経営上は致命的なリスクではない」との認識を示した。
 この弁解が委員会の怒りを買ったのは事実のようだ。怒り心頭に達した民主党上院議員のリーダであるエリザベス・ウォーレン議員から次のような罵声が飛んだ。「あなたはすぐに辞職すべきだ。それにこの問題が起きた時点から今日まで得た報酬は全額返すべきだ。あなたは証券取引委員会(SEC)と法務省(JOD)から、捜査されるべきだ」。
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【152】2016年10月3日付 バンクビジネス最新事情㊤

「クロスセールス」が事件の発端になった
「過重ノルマ」の大失態 ウェルズ・ファーゴ
 
 全米で資産規模第4位、株式時価総額と利益は米銀第1位と最優良の銀行と評されるウェルズ・ファーゴについて、アメリカン・バンカー紙(9月8日付)が「米国の消費者保護局、通貨監督庁、ロスアンゼルス市の代理人と、不法な口座開設で190億円の罰金支払いに合意した」と報道した。連邦規制当局がウェルズ・ファーゴを「顧客が承認していない、顧客の知らないバンクカードとクレジットカード口座を、200万口座以上も不正に開設していた」と申し立てたためだ。
 ウェルズ・ファーゴにとってはリテールバンキング部門のクロスセールス、つまり顧客の利益を考え、その他の金融商品・サービスを紹介し、顧客とのリレーションを深めることが本来の目的であった。
 しかし、銀行内はクロスセールスの件数に達成目標を設定。達成した行員にはボーナスを支払う業績向上策の一環であり、このインセンティブ・プログラムが行員に対する厳しいプレッシャーとして、のしかかっていた。営業店では担当者(パーソナル・バンカー)がセールスを担当し、商品・サービスの売り込みをする。
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