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ファイア・アイ

茂木 正之氏

2015年3月16日付 第2835号

背面のボードには全世界のサイバー攻撃の現状がリアルタイムに映し出されている
米国では「設置がマナー」 未知の標的型攻撃に特化
 
 標的型攻撃に特化したセキュリティー会社「ファイア・アイ」は米国カリフォルニアに本拠を持つ。デビット・デウォルトCEOをはじめ、ボードメンバーはサイバーセキュリティーのプロ中のプロ。日本法人代表の茂木正之社長は「国を挙げてサイバー攻撃対策を促し、金融機関も活発に動いている。攻撃者は国レベルで組織的。出入口で防御する当社は国内でも標的型市場のリーダーとして、設置がマナーといわれるほどスタンダード」と話す。

―米経営陣はそうそうたるメンバーだ。
 
「創業者のアシャー・アジズはサン・マイクロシステムズ出身で仮想実行環境を創り出したいわば、才能
の人。取締役のロバート・レンツはペンタゴンで対ロシア、中国、北朝鮮のサイバー捜査官だった。昨年、情報漏えい、不正アクセス、ウイルス感染などセキュリティーインシデント対応のマンディアントを買収、CEOだったケビン・マンディアも経営に加わった。規定事実と捜査の組み合わせで『これが真実であろう』ことを推測する、すなわちインテリジェンスを提供する」
 
―具体的テクノロジーは。
 
「従来の対策も重要だが、攻撃の複雑化、巧妙化で既存対策は未知の攻撃に十分に対応できない。過去
のデータにない攻撃はこれまでの製品をすり抜けるからだ。当社ではMVXエンジンが攻撃を確実に検知する。不正プログラムなどに見抜かれない独自の仮想技術で、仮想空間上で瞬時にプログラムを実行しチェックする仕組み。悪意のプログラムが侵入しても本当のネットワークには影響しな
い。情報の持ち去りを止める出口対策もある」
・・・続きは紙面に掲載
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