本文へ移動

9月

【275】 2019年9月16日付 フィンテック最新事情(133)

決済口座をもつのが参入のカギになっている
楽天の米銀免許申請 ループホール
 
 今年上半期のグローバル・フィンテック投資は、中国市場を除くベースで前年を上回る勢いを示していると前号で紹介した。その中でも、多くの投資家の期待が、業容拡大を目的に「海外展開と顧客獲得」戦略を強く打ち出しているチャレンジャーバンクに集まっている事は、今年8月1日時点で、すでに昨年の投資額を超える実績からも理解できる。また、顧客数が100万人を抱える「1M+フィンテッククラブ」の25社の中にチャレンジャーバンクが7社を占め、顧客数は3000万人を超えている事実は無視できない。
 チャレンジャーバンクの海外展開は、連日ニュースの話題である。特に、欧州からの米国進出には、英国のMonzoとRevolutそれにドイツの
N26に注目が集まっている。米銀ライセンスをどのように取得し、米国市場向けの新しいサービスは何なのか本稿124号「英・米の国家間戦争オープンAPI」(16年2月22日)で指摘したように、その国の銀行業界のテクノロジー・インフラの違いからくる戦いでもある。
 オープンバンキングやオープンAPIの世界で一歩先を行く欧州の銀行が米国の銀行市場にどのように侵略していくのか、筆者としては強い関心を持っている。
・・・続きは紙面に掲載

【274】 2019年9月9日付 フィンテック最新事情(132)

「金融包摂を促進、リスクバランスをとる」と評価した
「フィンテック:これまでの経験」 IMF報告
 
 昨年10月にインドネシアのバリで開催された国際通貨基金(IMF)および世界銀行(WB)の年次総会で「技術革新が金融サービスの提供をどのように変化させ、これらの開発が経済効率と成長、金融の安定性、包括性、および金融の完全性にどのような影響を与えるかを理解する際に考慮すべき重要な問題:12項目」のバリ・フィンテック・アジェンダ(BFA)が提示され、BFAに基づく調査報告書「フィンテック:これまでの経験」が今年6月に発表された。
 この報告書は、地域や国ごとに重要な違いはあるものの、各国はフィンテックが経済成長と金融包摂(手頃なコストで全ての人々に対し、信用や貯蓄、保険、決済、送金などの基本的な金融サービスへのアクセスや利用をできるようにする取り組み)を促進する機会を広げ、安定性と完全性に対するリスクのバランスをとっていると述べている。
 この報告書に非常に興味のあるフィンテックの破壊度を示す分析があるので紹介する。
 最初に、報告書ではフィンテック企業は金融サービス業界全体の収益の小さな割合を占めているにすぎない、と述べているが、JPモルガンのダイモンCEOが「シリコンバレーから銀行の美味しいところを食べにくる」と言ったことが実績として現れてきた。
・・・続きは紙面に掲載

【273】 2019年9月2日付 フィンテック最新事情(131)

世界的に投資は増えている
中国での投資が急減 グローバル・フィンテック投資
 
 四半期毎に発表されるCB Insightsのフィンテック投資動向分析レポートの2019年第2四半期版の概要を伝えるニュース「グローバル・フィンテックへの投資が急激に落ち込んだ」(Finextra、8月15日付)が報道
された。
 グローバルのフィンテック投資を振り返ると、15年の第4四半期に落ち込んだ時の日本国内での反応は次のようなものであった。
 フィンテック投資の4半期毎の規模が14年第4四半期に30憶ドルを超
える規模になり、翌15年から本格的に拡大基調に入り、今日に至っている。しかしそのさなかの15年第4四半期のシリコンバレー全体の投資減速が影響して、フィンテック投資も急落した。当時、日本ではフィンテックについての本格的な情報収集が始まった時でもあり、米銀視察団も派遣された。しかし、米銀からはフィンテックの話題はあまり出なかったと報告されている。また、日本のシリコンバレー投資専門家から「もうフィンテックへの投資は終わった」などの情報が流布日本でフィンテック・ストーリーが躓いた時期だった。
・・・続きは紙面に掲載
株式会社 金融経済新聞社
(キンケイ)
〒104-0045
東京都中央区築地7-12-14
TEL.03-6264-0881

・「金融経済新聞」(週刊)の発行
・小冊子の発行

 
2
8
4
4
6
9
TOPへ戻る