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9月

【194】 2017年9月25日付 サイバーリスク最新事情(27)

三大信用情報機関の一角がサイバー攻撃で崩された
1億人超の信用情報が盗難 米エクイファクス(上)
 
 米国社会にとって個人や企業の信用情報は、経済活動を左右する重要なものだ。この情報を収集し、これをもとに各種のサービス機関に提供するのが米国のクレジットビューロー機関。この大手のエクイファクスにハッカーが侵入し、1億4300万人のデータが盗まれたと、9月7日に報道された。
 クレジット社会の米国には、エクスペリアン、トランスユニオン、エクイファクスの3大クレジットビューローがある。個人生活に欠かせないクレジットカードを持つため、必要な個人情報とクレジットヒストリー(金融履歴)を保持しクレジットスコアを提供している。エクイファクスは約2億人ものクレジットデータを保有している。
 このクレジットヒストリーに代わるものには、ビッグデータを使ったフィンテックKreditechがある(本稿137号参照)。クレジットスコアがなくても銀行からお金が借りられる仕組みを提供し、銀行を破壊するものと注目を浴びた。
・・・続きは紙面に掲載

【193】 2017年9月18日付 フィンテック最新事情(62)

フィンテックを超えて「金融システム上での重要な企業」とは
重要な「テック巨人」たち ダボス会議の報告書
 
 毎年1月にスイスで開催される世界経済フォーラム(WEF、ダボス会議)は世界中のリーダーが集まることで注目を浴びる。そのWEFは活動の一環として2014年12月から、イノベーションがいかに金融サービスのエコシステム(生態系)に及ぼす影響があるのかを調査研究してきた。
 これまでの「フィナンシャルサービスの将来」、「フィナンシャル インフラストラクチャの将来」に引き続き、今回は3回目となり、金融サービス生態系におけるフィンテックの変革的役割に関するとりまとめを「フィンテックを超えて:金融サービスにおける破壊の可能性を実践的に評価する」をテーマに196頁の報告書を8月22日に発表した。
 フィンテックの現状を「フィンテックは金融サービスにおける競争基盤を大きく変えた。しかし、まだ市場勢力図までは変えていない」、としながら、「将来の破壊の基礎を築いた」と結論づけた。
・・・続きは紙面に掲載

【192】 2017年9月11日付 バンクビジネス最新事情(12)

バンカメの最大店舗での営業時間は午後6時まで
街に溶け込む マンハッタンの銀行
 
 ニューヨークのマンハッタン。多くの住民、ビジネスマン、観光客が行き交う騒然とした街中を歩き回って「この街には銀行が溶け込んでいる」と感じた。何回も仕事できていたマンハッタンなので、頭の中にある印象を頼りに街(アベニュー、ストリート)に面している代表的な米銀支店のドアを開け、店舗内を見渡す。スマホで写真を撮り、行員に次々と質問をしていく。
 ふと気付くと「もう午後5時を過ぎてしまっている」。でも、銀行の支店にはまだお客さんがいてこれに行員が対応して、私の質問にも答えている。
 入口ドアの営業時間案内には、朝8時から夕方6時だと書かれている。街の商店と比べると少しは早い。しかし今は銀行も、オフィスワーカーたちと同じ時間帯でサービスを提供する職業となっている。
 3時を過ぎれば、銀行の支店の窓ガラスから見える内部には、誰の姿も見えなくなるという一昔前の姿はない。銀行員も街中でみんなと共に働いているのは、やや大袈裟だが、温かみさえも感じられる。
・・・続きは紙面に掲載

【191】 2017年9月4日付 バンクビジネス最新事情(11)

コンセプトは「あなた自身が銀行をつくる」
「銀行デザイン」を変える Capital One Café(下)
 
 かつてのルート66西の端、太平洋を望むサンタモニカはきれいな夕日で有名で、観光地としても多くの人が集まる。このショッピングセンター交差点の一角に、前号で紹介したCapitalOneの銀行カフェがある。
 カフェは通りに面して、銀行カラーの青色パラソルと赤のテーブルが置かれ、太陽がいっぱいのカリフォルニア雰囲気のある外観に目がとまった。筆者は、同じ西海岸のシリコンバレーに約5年間住んでいたが、当時はカリフォルニアでのCapital Oneの印象はかったので驚いた。
 実はカリフォルニア州に、サンフランシスコはじめ5カ所にカフ
ェ店舗を出していて、通常店舗はまだない。しかし、クレジットカ
ードの利用額は、全国のトップクラスである。
 サンタモニカのデザインはマンハッタンと違い、ビルの一階だけで、大小のコミュニティースペースを用意して、ここでバンキングサービスをコーチするコンセプトのレイアウトであった。
・・・続きは紙面に掲載
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