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5月

【452】 2024年5月20日付 フィンテック最新事情(310)

世代を超えた富の移転 銀行の次の大きな課題



 「モバイルバンキング、人工知能、クラウド移行、リアルタイム決済、オープンバンキング、デジタルウォレットなどの採用や改良など、金融サービス組織は大きな決断を迫られている。そして、銀行は現在進行中の世代を超えた富の移転(総額数十兆ドル規模)に対処する必要がある」とジャック・ヘンリーの企業戦略デジタル部門リード・アナリストのカルロス・ロペスはBAIのインタビュー(5月1日付記事)に答えた。その概要を紹介する。
 専門家の試算によると、ベビーブーマー世代が所有する30兆ドル(4500兆円)から70兆ドル(1京500兆円)の資産が相続人に移転している。金融機関は、この大きな富の移転のリスクと機会を認識しなければならない。30代、40代の消費者の多くにとって、これはおそらく生涯で最大の一時金となるだろう。彼らは現金か不動産を期待しているが、年金、株式、賃貸不動産、中小企業、あるいは宝石のようなハード・アセットなど、多くの種類の資産が混在する可能性が高い。相続人はデジタル・ネイティブであり、モバイルやデジタルに強い金融機関に魅力を感じている。相続人はフィンテックに慣れているが、より強固なガードレールを持つレガシー銀行を検討するかもしれない。4分の3以上が、相続した資産を新しい金融機関やファイナンシャル・アドバイザーに移すことを計画している。従って、このような機会を捉えるために、銀行はデジタル戦略を明確にしなければならない。……続きは本紙で。

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