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NCS&A

執行役員常務 河上 正 氏

2015年11月16日付 第2866号

「最近は既存先からの紹介が多い」という
金融システムを最適化 マルチベンダーの強み生かす
 
 NCS&Aは2014年に旧日本コンピューター・システム(NCS)と旧アクセスとの合併で誕生したITソリューション提供企業だ。2015年度からの新中期経営計画に基づき今年4月に社内組織を変更、ファイナンシャル事業本部で金融市場を担当している。大手コンサルティング企業との協働事業も順調に進む。自身も金融業界出身で、フィナンシャル事業本部140人を統括する河上正執行役員常務は「マルチベンダーという強みを生かし金融機関のシステムを最適化する」と話す。
 
―2社の合併から1年が経過した。

 社内の組織も大きく変え、官庁や公共、医療、社会インフラ業界を担当するパブリック事業本部、業界
を問わず中小企業や準大手企業をもつエンタープライズ事業本部、金融業界はファイナンシャル事業本部が担う。各マーケットに応じた組織で主力事業を展開する一方で、テクノロジー・サービス事業本部が新たな市場を獲得し、主柱の可視化ビジネスを拡大したり、新たなサービスを創りだす仕組みだ。金融業界は旧アクセス社の時代から実績もあり付き合いが深い。

―金融業界へのソリューションについて。

 情報システムを「見える化」するリバース・プラネットを活用して、これまで手作業だったシステムの把握を機械的に解析する。金融機関のシステムはつぎはぎも多く、実際に情報システムを構成するデータやプログラムが、いかなる役割を果たしているのか、どんな構造になっているのかを担当者に依存、つまり「属人化」していることが少なくない。システムの状況を正しく把握しなければ無駄もわからない。可視化して甲乙をつけると半分しか必要がなかった、という状況もある。
・・・続きは紙面に掲載
 
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