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2015年4月27日

2015年4月27日付 第2840号

〈1面〉不十分な場合は 大口融資も査定 金融庁 統合的リスク管理態勢の検証手法を作成

 

 金融庁は今後の検査における資産査定の実施に関して、与信集中リスクなどの管理態勢、引当の管理態勢などを含めた統合的リスク管理態勢に基づく検証手法を検討してきたが、このほど、統合的リスク管理体制の検証の手法を作成した。今月以降の検査はターゲット検査になるが、金融機関によっては、この統合的リスク管理態勢をターゲット検証項目の一つとして入れていく方針だ。


〈2面〉東北大「地域イノベーションプロデューサー塾」推薦機関に 
    花巻信金 石巻信金 会津商工信組 新事業開発を後押し バンカー育成の研究会も本格始動

 
 東北地区の花巻信用金庫(本店=岩手県花巻市)、石巻信用金庫(宮城県石巻市)、会津商工信用組合(福島県会津若松市)は東北大学が主催している2015年度「地域イノベーションプロデューサー塾(RIPS)」の推薦機関に指定された。同塾は地域の中小企業の経営者を対象に革新的な新事業の開発を促進し地域における新たな雇用機会の創出と産業振興に貢献できるプロデューサーを育成する。経営者の人材育成を後押しする事業と評価も高い。15年度は初めて推薦機関に金融機関も加えて入塾者を決めることになった。


〈3面〉〝個人事業主向け〟を強化 地銀■ローン保証 
      静岡銀 クレディセゾン保証で参入 地方創生が追い風

 
 地域銀行が小規模法人や個人事業主向けにパッケージ型ローン商品の強化に乗り出している。これまであまり積極的に取り扱ってはいなかったが、地方創生の絡みもあり推進・強化の動きが広がってきた。地域銀行の動きにあわせて、保証を担うノンバンクの取り組みも活発化している。
 静岡銀行は17日、個人事業主向けの専用商品の販売を始めた。この「しずぎんビジネスクイックローン」は同行と取引がなくても利用が可能。メールやネットから申し込み最短で即日に、審査結果を回答する。取り扱いが少なかった個人事業主を対象に、5年後に静岡県内で30%のシェアをめざす。


〈4面〉資産活用に知恵絞る 信託大会 常陰新会長あいさつ 
     地方創生、社会貢献に全力 信託制度「輸出」も視野に

 

 信託協会は15日、経団連会館で、90回目の節目となった信託大会を開催した。9日付で新会長に就任した常陰均・三井住友信託銀行社長は「資産の『使い方』に知恵を絞る信託の原点に立ち返り、信託の機能を最大限に活用して経済や社会へ貢献し、信託のプレゼンスをますます高めてく必要がある」と指摘。あいさつした麻生太郎財務・金融担当相は「顧客の資産の安定的な形成を支援する信託業界への期待は大きい」との認識を示した。

 

〈5面〉ポジティブ・アクション宣言 名古屋銀 女性の役席比率5年後3割目指す

 
 【名古屋】名古屋銀行が女性行員のキャリアアップに本腰を入れる。女性行員の役席比率を5年で3割に引き上げ、女性支店長も増やす。非正規職員に正社員の道を開き、ボトムアップも進める。一方で、受け入れ側の管理職の意識改革や男性行員の育児参加の仕組みも検討する。

 

宣言をまとめたワーキングメンバーと中村昌弘頭取


 〈6面〉午後7時まで窓口営業 豊田信金 長久手市初の進出杁ヶ池支店オープン

 
 【名古屋】豊田信用金庫(本店=愛知県豊田市)は16日、長久手市に杁ヶ池(いりがいけ)支店を開設した。三河安城支店以来の約3年ぶりの新設店舗で、長久手市には初進出。すでに形の上では2月に近隣の名東支店内に店舗内店舗で開設していたが、建物が完成したことで正式に移転した。平日は午後7時まで営業し、地域銀行や信用金庫との競争が激しさを増す中で独自性をアピールする。


〈7面〉働きやすい職場を全員 川崎信金 育児休業、男性の取得向上へ

 

 川崎信用金庫(本店=神奈川県川崎市)は、仕事と育児を両立させることができる「働きやすい環境」を全職員でつくるという意識が浸透してきた。子どもが生まれた時に男性職員が休暇を取得する割合はこの数年、70〜80%台推移しており、2015年度以降も取得率80%以上を維持する目標を定めた。育児休業の取得率は15%以上を目指す。同信金では男性職員の意識改革をさらに図るため、現場の指揮官である支店長が育児休業を取得する事例も出てきた。幹部職員の取得に触発された男性職員は多いようだ。

 

〈8面〉『Runner』  浜松信用金庫 
    営業店舗は地域のランドマーク 三方原支店を浜松市北部の拠点に 独特の店構えは「美術館」

 浜松信用金庫(本店=静岡県浜松市)の営業店が異彩を放っている。店舗ごとに異なる特徴的な作りが最大の売りで、コストを重視した画一的な店づくりとは一線を画する。改装店舗でそうした取り組みが行なわれているが、狙いは地域との共生。信用金庫として地域密着地域との関係性をより深めるための拠点として位置づける。そうした特異な取り組みと平行して、機能・コストを重視した営業店の再構築を進めている点も見逃せない。
 

ロビーのスペースをゆったりとった店内

 

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