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2018年11月26日

2018年11月26日付 第3002号

1面

NISA恒久化「保険」も税支援 ■自民財務金融が初会合■
 広がる「金融税制」要望
 
 自民党財務金融部会(部会長=越智隆雄衆院議員、写真)は14日に第1回会合を開き金融庁から「19年度税制改正要望事項」を聴取した。金融庁が説明した「重点要望事項」の概要は別表の通り。
15日までに党への提出期限だった消費税引き上げに伴う需要・反動減対策も別表の表現で了承をとった。

2面(総合)

取締役総務部長 小林 郁夫 氏
店舗看板 安全を最優先に 福邦銀行
 3Mの看板リスク管理システム 本格運用始まる
  あらゆる情報をデータベースで
 
 地域金融機関が「看板」への関心を高めている。頻発する自然災害をはじめ看板落下事故も発生、改めて地域での安全が問われているからだ。とくにこれからの季節は雪害も心配され、福邦銀行では「3M看板リスク管理サービス」の運用を本格化した。取締役総務部長の小林郁夫氏は「店舗の看板は地域顧客との接点のしるし。安心安全が不可欠」と話す。

3面(総合)

小野川沿いの佐原地区の風景
観光を中心に地域活性化 まちづくり会社の現状をみる
 
 地域銀行の地域活性化策の1つとして、活性化ファンドを通じた取り組みがあるが、投資開始後数年が経って、徐々に成果を上げつつある。地方にはそこにしかない特有の観光資源が存在する。それらを突破口に地域全体の面的再生に向けたグランドデザインを描く。域外から人を呼び込み、地域全体の盛り上げにつなげるのが狙い。取り組みは道半ば。千葉県香取・佐原地区、長野県湯田中温泉の現状を報告する。
 
 千葉県 香取・佐原地区  農業との連携でシナジー
 長野県 湯田中温泉    外国人目線で温泉街を整備

4面(大手行・証券・保険)

3メガバンク 9月期決算 いずれも純利益増
 融資先の業績改善受け マイナス金利の影響続く
 
 メガバンク3行の2018年4~9月期決算が14日に出そろった。三菱UFJフィナンシャル・グループ
(FG)、三井住友FG、みずほFGの3メガとも堅調に業績を伸ばし、純利益は昨年同期比で増益となった。融資先の業績回復に伴って生じる貸倒費用の戻り益が業績を引き上げた。一方で与信関係費用の改善が今後も同程度続く見通しは薄い。マイナス金利に関しても日銀の黒田東彦総裁は「現時点では大幅な金融緩和の一環として必要」と継続する見通しだ。3メガバンクには新たな収益基盤の確保に向けての動きが求められる。

5面(ノンバンク・ICT)

投資信託 成長分野に浮上 カード会社
 投信・証券など連携続々
 
 クレジットカードと投資信託との連携が広がっている。個人の資産形成を促したい政府の意向をビジネスチャンスとして取り込んだ格好。証券、投信会社にとって個人の最も身近な決済手段であるカードとの連携は投資家へのサービス向上に好都合。カード会社にとっては事業領域の拡大につながる動きであり、インバウンド需要の拡大を背景にしたキャッシュレス化とあわせ、市場拡大に追い風が吹いている。

6面(地域銀)

新事業領域 静岡銀
 低金利、すそ野拡大に先手 ストラクチャードファイナンスが稼ぎ頭
 資産形成ローン 貸出金は2000億円超
 
 静岡銀行が進める事業領域拡大策が順調だ。2018年4~9月期は資金利益が増加に転じたが、低金利環境の長期化や人口のすう勢的な減少傾向が確実な中、収益源のすそ野拡大は長期的に安定した収益を上げるうえで、コスト削減と並んで先手を打っておく必要がある。金融以外の連携も視野に、領域拡大の動きをさらに加速させる方針だ。

7面(信金・信組)

近隣店舗に自由異動 京都信金■働き方改革
 在宅勤務やノーカウンター店
 
 【大阪】京都信用金庫(京都市)が社内コミュニケーションを高めるために新たな人事制度を導入する。職員が手を挙げ参加することができる社内公募制度を広げたり、近隣店舗内の異動を可能にするグループ内自由異動制度を取り入れる。在宅勤務も検討している。個人特化の東桂支店はカウンターをなくしたノーカウンター店舗に切り替え、金融サービスの提供スタイルにも切り込む。

8面(文化)

交流会ではイスラエル企業のVRを使った採用や人材配置サービスを早速体験した
【Runner】 京都銀
 東証と有望企業発掘でイベント ベンチャーで上場企業の出会いの場
 最新技術を猛アピール
 
 【大阪】京都銀行が小規模事業者の支援に力を入れている。関西経済はインバウンドで盛り上がっているが、事業所数は減少傾向にある。政府調査によれば近畿エリアの2府4県すべてで減り、トータル事業所数はこの4年間で3%ダウンした。手をこまねいていては地域経済の低下をもたらすのは明らか。抵抗するには芽のある有望中小企業の発掘と支援だ。先月、京都府内でベンチャー企業と上場企業の交流イベントが開かれ盛り上がった。
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