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【429】 2023年5月1日付 フィンテック最新事情(287)

シリコンバレー銀行破綻に群がる詐欺師達



  掲題の見出しでアメリカンバンカー紙(4月12日付)が記事を掲載。「詐欺師たちは、3月のシリコンバレー銀行とシグネチャー銀行の破綻に素早く反応し、新規顧客の獲得を望んでいた他の金融機関に、さらに新規口座開設のための詐欺的な申請書を提出した」との書き出しで、同銀行に口座を持つ顧客が他の銀行に急遽新規口座を開設して自己の資金を移動させようと必死にもがいている混乱状態に便乗して詐欺を働くオンライン詐欺師たちの実態を紹介している。
 過去に銀行の破綻についての数々のドラマは目にしていたが、今回のように本格的にオンラインバンキングが進んだ今、まさにサイバー空間でしか起こりえない詐欺行為だ。詳細な手口については筆者にとって不明な点が多いが、記事の概要を紹介する。……続きは本紙で。

【430】 2023年5月15日付 フィンテック最新事情(288)

ファースト・リパブリック銀行の破綻
 
 
この2カ月の間に、シリコンバレー銀行(SVB、3月10日)、シグネチャー銀行(3月11日)、それに続くファースト・リパブリック銀行(5月1日)が破綻した。共通点は、保険未加入の預金に大きく依存し、金利上昇のためローンや証券ポートフォリオに多額の含み損を抱え、金利ヘッジを誤った経営判断の最悪の結果だ。さらにその事態に拍車をかけたのが、皮肉にも銀行業界が取り組んできた業務デジタル化により、入出金処理のほぼリアルタイム化が可能となり、それが想像以上に機能したことで大量の預金流出を瞬時に引き起こした。不安の声がSNSで拡散されるや否や顧客はデジタルバンキングサービスを使ってよその銀行に預金を移し替える事が可能になっていた。
 今回の3行それぞれの崩壊劇の主因になった未保険加入預金の急増の流れは異なる。SVBの場合はフィンテック・VC業界からの有り余る資金であり、シグネチュア銀行の場合は通常の銀行ではリスクが大きいと敬遠するクリプト資産取り扱い業界からとその背景が異なる。ファースト・リパブリック銀行の場合はカリフォルニアの富裕層を基盤に富裕層向けの金融機関として78歳になる創業者が40年以上かけ築きあげた全米第2位の地方銀行である。ニューヨーク・タイムズ紙は、SVB、シグネチャー、ファースト・リパブリックの3行の合計が、2008年の金融危機の発端となって破綻した25行を上回る資産を保有していると報じた。……続きは本紙で。

【431】 2023年5月22日付 フィンテック最新事情(289)

クリプト業界に銀行サービスを提供

3月10日のシリコンバレー銀行に続き米国2大暗号銀行の一つであるシグネチャー銀行の破綻処理について、アメリカンバンカー紙(3月20日付)は“クリプトバンキングは死んだ?”の見出しで次のように説明している。「仮想通貨取引所、投資家、ベンチャーキャピタル、そして一部の共和党員は皆、違法ではない業界の息の根を止めるのはおかしいと抗議している。債務超過になっていないにも関わらず、完全に閉鎖された最初の銀行、つまり規制当局からのメッセージとして、“暗号に近づくな”というサジェストとして利用した事が理由だと推測している」。また、"米国の金融システムからデジタル資産を締め出そうとする政権の実証的な努力は、革新を停滞させ、デジタル資産の米国ユーザーをより洗練されていない規制管轄下に置く、怠惰で破壊的な規制戦略である "とも指摘している。
 クリプト業界に厳しい態度を示す米国金融市場の一方で、大西洋を挟んだ英国からザ・バンカー紙(4月17日付)が“英国の規制当局が新法案で金融サービスを揺るがす”の見出しの記事を発表。「この法案によって、仮想通貨は初めて英国の規制の枠組みに組み込まれることになった」とし、フランス、イタリア、ドイツ、スペインのものとそっくりではあるが、法制化はロンドンに有利で英国を少しでも後押しするかもしれないと述べている。「この進展により、暗号の世界に足を踏み入れる人がますます増えていくことが予想される」と述べる。この法案によってデジタルバンキングのインフラが大きく変化することはないだろうとしながらも、次のように付け加た。 ……続きは本紙で。


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