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【327】 2020年11月23日付 フィンテック最新事情(185)

若者に強い影響力をもつタレントを起用
チャレンジャーバンクの広告戦略
 
4年前の当コラム139号(16年6月13日付)で、今ではグローバルにビジネスを拡大しユニコーンの仲間入りを果たしている英国生まれのフィンテック・スタートアップTransferwiseが、世界中の銀行の小口国際送金ビジネスを敵に回す勢いで、自社のサービスの宣伝の為に体を張った広告活動をしたことを紹介している。それは、“バイバイ・バンク、バイバイ・バンクフィー”のスローガンを高々と掲げ、パンツとブラジャーだけ身に着けた男女がロンドンの金融シティを練り歩き、“我々に、隠された手数料はない”、“銀行の手数料は我々の10倍”と過激な宣伝活動を繰り広げたものだ。英国広告基準局からパンツとブラジャーだけでシティを練り歩いた事ではなく、銀行手数料は我々の10倍との宣伝文句を使わないようにと警告を受けたことはフィンテック初期の頃の懐かしい話題である。
 コロナ・パンデミックで顧客と銀行のチャネルが大きくデジタル化へ移行する中で、昔のようにパンツとブラジャーだけで街を練り歩く体当たりの宣伝活動がせめてマスクを着けていれば許されるかもしれないが、巣ごもり生活を強いられっている消費者に訴えるチャネルはデジタルでしかない。 ……続きは本紙で。

【326】 2020年11月16日付 フィンテック最新事情(184)

中小銀行は加入するか頭を悩ませる日々が続く
コロナ下のP2Pペイメントサービスの戦い 銀行VSフィンテック
 
パンデミックにより金融サービス利用のデジタル・シフトが顕著になった事は広く報道されているが、どんなデジタル金融サービスが具体的に多く使われるようになったのだろうか。モバイルアプリのダウンロード数を分析しているAPP Annie社の今年8月のレポートを見ると、デジタルP2Pペイメント・アプリであることがわかる。同社の分析レポートによると、パンデミックが宣言された直後の第2四半期に最も多くダウンロードされたモバイルアプリのトップ5にはデジタルP2Pペイメント・アプリのSquare Cashが1位に、続く3位から5位までPaypal、Venmo、Zelleがランキングされた。なんとトップ5の内4つもデジタルP2Pペイメント・アプリが占めている。パンデミックの非常事態で突然強要された非接触型生活環境の変化に即応した結果としてモバイルのP2Pペイメント・アプリが多く使われていることが確認できる。特に、非常時においてはこのアプリを使って主に家族、親類、友人たちに緊急支援金を相手の銀行口座に直接振り込むケースが多くなっている。……続きは本紙で。

【325】 2020年11月9日付 フィンテック最新事情(183)

2020年第3四半期のベンチャーキャピタル投資規模 史上第2位
 
【本文】
 今年のフィンテック投資が3月に突然コロナ・パンデミックの非常時に突入した影響をどのように反映するのか、その実態について各社から報道されるニュースに高い注目が集まっている。
 最初に、各社からの2020年第3四半期フィンテック投資分析レポートを読んでいる中で、10月8日にエコノミスト誌から送られてきたニュースレター「デジタル化の大波がどのように金融の世界を塗り替えていくか」が目を引いた。フィンテック業界、ペイメント業界、それに従来の銀行業界の金融サービス市場を比較して、フィンテック業界の市場価値のシェアについて次のような興味ある分析をしているので紹介する。 ……続きは本紙で。

【324】 2020年11月2日付 フィンテック最新事情(182)

ユニコーンのような大きなフィンテックに注目だ
ポスト・パンデミックをリードするフィンテック
 
 
 
 世の中はコロナ・パンデミックの真っ只中であり収束の見通しはついていない。しかし、2008年のリーマンショック後に生まれたフィンテックは、2020年のコロナ・パンデミックによる急激なマーケットの変化を経験し、「ポスト・パンデミック」の金融サービスでどのような位置づけになるのか関心が集まる。
 この様な時にフィンテック・マガジン紙が、世界屈指の戦略コミュニケーション・コンサルティングのフライシュマン・ヒラード社の最新調査レポート「フィンテックはグローバルな金融サービスの変化を牽引し、より良い将来を作り上げる」を採り上げた。フィンテック業界の次のフェーズについて“フィンテックはコロナ後の回復期に最先端業界として今後10年間でビジネスコマースの再構築に貢献するであろう”という業界の将来に光を当てたニュースを10月7日に報道した。……続きは本紙で。
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