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【204】 2017年12月11日付 フィンテック最新事情(69)

〝金融サービス〟の投資が圧倒的に高かった
「投資」は、今や世界から ICOレポート
 
 デジタル社会で育った若者の発想が、フィンテック産業に新しい金融サービスを生み出す。世界各都市でのライフスタイルに合った金融サービスを生み出し、人々の幸福に寄与できる金融サービスのダイバーシティ(多様性)を保証する、この民主化の動きが、グローバルに広がってきた。
 今年は、ICO(イニシァル・コイン・オファリング:本稿197、198、199号)によってフィンテック業界に最も重要である資金調達にも、この民主化の波が押し寄せた。ベンチャー・キャピタル(VC)が従来の主役だった資金調達に、世界中の個人投資家から直接フィンテックに投資できる仕組みが加わった。VCのレーダー網の外にいるフィンテック・スタートアップであっても、世界中からの資金調達ができる。
 このICOについての分析レポートが先月、エストニア生まれの英国・フィンテック企業のFunderbeamから発表されており、概要を紹介する。
 2014年にはたった6件だったICOが、16年に36件の2.28億㌦、17年には149件の26億㌦の投資を集め、前年比4倍の規模に急増した。
・・・続きは紙面に掲載

【203】 2017年12月4日付 バンクビジネス最新事情(13)

「壁の穴から現金を」がサービスのルーツだった
ATM誕生50年〝bank in a box〞
 
 50年前の1967年6月27日、自動キャッシュ・ディスペンス・マシン(CD)が銀行のサービスに登場した。バークレイズ銀行エンフィールド支店(ロンドン)に世界初のCD(デラルー社製)が設置された。バンクマット社(スウェーデン)も1週間後の7月6日にストックホルムの北にあるアップサラ・スパー銀行に設置している。ともにオフラインでの設置だったが、翌年5月にはIBM360システムにオンライン接続したCDがスウェーデンの別の銀行でサービスを始めた。
 CDは、この50年間、銀行サービスに数々の変革をもたらした。今では世界中のどこにでもATM(自動テラー・マシン)があり、誰もが銀行サービスを受けられるユニバーサル・バンキング・サービスとなった。
 67年6月に登場した当初、銀行界は疑心暗鬼であった。しかし、68年初めからヨーロッパ各国の銀行からの引き合いが増え、米国へは「69年7月3日にカリフォルニアのプレザントヒルにあるSumitomo Bankに納入したのが最初である」とバンクマット社に記録されている。ちなみに日本でのCDの稼働は69年12月である。 
・・・続きは紙面に掲載
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