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2016年9月19日

2016年9月19日付 第2904号

1面

「検査マニュアル」から 離脱へ 金融庁
 動的「検査・監督」目指す
 「過去→未来」を柱に
 
 金融庁は15日にローカルベンチマークを金融界に示すことになったが、この背景に、今まで金融庁検査を実施する際のバイブルになってきた「金融検査マニュアル」からの離脱を目指すとの方向で説明していることが明らかになった。検査マニュアルの作成に直接関わった団塊世代はすでに退職、これを継承してきたベテラン検査官も相次ぎ検査最前線から退いた。金融を取り巻く環境が「従来型のリスクチェックでは間に合わず、これからの検査官には新しいリスクを把握し、これに対応できる能力」が要求されるようになったためだ。

2面(総合)

地震保険制度創設50周年でファーラム 損保協会
 さらなる普及促進向け 安定・強じん性向上へ
 
 官民共同で運営される地震保険制度が創設されて今年で50年が経過した。日本損害保険協会は5日に都内で記念フォーラムを開き、これまでの成果を振り返り、さらなる普及促進に向けた足がかりとした。財務省からは木原稔副大臣や太田充・大臣官房総括審議官が出席した。地震保険の加入率は決して充分でなく、制度の安定性や強じん性の向上に向けて制度自体の課題も提言された。2017年には制度を改定する。

3面(地域総合)

【トップインタビュー】 広島県信用組合理事長 青木嘉孝氏
 協同精神 今こそ発揮
  融資の充実 〝量〟と〝質〟―長い取引を重視
 
 【大阪】2016年6月の総代会後の理事会で就任した広島県信用組合の青木嘉孝理事長。全国信用協同組合連合会出身者で、吉田貞之前会長、西川和彦前理事長体制から新たな船出となった。青木氏に今後を聞いた。

4面(大手行・証券・保険)

初の「未来」オープンイノベーションミートアップ 
 ベンチャーと大企業つなぐ 三井住友銀
  三井化学へ10社がプレゼン
 
 三井住友銀行は5日、「未来」オープンイノベーションミートアップを都内で開いた。法人戦略部は「ベンチャーと大企業を引き合わせる場、として機能する」と説明する。昨年から多岐にわたり「場」を提供、通算5回目だが、今回、改めて「未来」の冠を掲げた。「これまで大企業は本業の課題を表に出すことが難しかった。銀行が介在することで大企業とベンチャー企業の双方の考えをヒアリングすることができる」と、両者を「つなぐ」機能が未来を拓く、との考えを示している。

5面(ノンバンク・ICT)

個人ローン保証 市場規模は拡大
 ウェブ完結型が人気
 
 銀行個人ローン保証が伸びている。日銀のマイナス金利政策のもとで、優良な企業への貸し出しや住宅ローンは採算的に合わなくなりつつあり、高い収益を稼ぎ出す選択肢は限られている。保証会社は金融機関のニーズにあわせて商品や仕組みを見直すことで、提携先を拡大。新旧交えたプレイヤーも増えている。

6面(地銀)

活発に意見交換する参加者
翼プロジェクト連携 地銀6行
 研修はシンガポール 女性キャリアと意見交換
 
 TSUBASA(翼)プロジェクト参加行の千葉銀行、第四銀行、中国銀行、伊予銀行、東邦銀行、北国銀行は8日〜9日に「輝く女性のためのシンガポールミッション」を実施した。各行から1人〜3人の女性行員が参加。東南アジアにおける金融の最先端である現地の企業視察や意見交換を通してリテール金融、IT技術を学んだ。

7面(信金・信組)

非対面型教育ローン資金使途
 奨学金の借り換え追加 京都信金
 
 【大阪】京都信用金庫(本店=京都市)は、非対面型の教育ローンの「教育LINE」の資金使途の中に奨学金の借り換え資金を新たに追加した。奨学金は社会人になってからの返済が問題化している。「月々の返済期間や返済額を見直したい」というニーズは高く、こうした社会問題を受け、教育ローン商品の改正を行った。

8面(文化)

【Runner】 アストライ債権回収
 サービサーが旅館を再生 表面化させず 地方活性化に貢献
  入り口から出口まで「伴走」
 
 中小企業等円滑化法の終了から3年。再建の見込みがないとみられる企業は全国に少なくとも数万社あるとみられる。政府は経済対策の中で、債権回収会社(サービサー会社)などを活用して経営不振企業の最終処理を促す方針を打ち出している。サービサーにとって追い風が吹く中、独立系のサービサーが8月、北陸地方の温泉旅館の再生に成功した。
株式会社 金融経済新聞社
(キンケイ)
〒104-0045
東京都中央区築地7-12-14
TEL.03-6264-0881

・「金融経済新聞」(週刊)の発行
・小冊子の発行

 
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